Museum of Makitori Kun since 1993

「巻き取りくん」は、BitMap Family の海外特派員によって1993年に発見され、日本で増殖しました






「巻き取りくん」は、我々の仲間であるライターの小林晴彦が毎秋、米国のラスベガスで開催されるコムデックスの「壁際零細ブース」で細々とPCカード関連の製品を販売しているところを発見されました。翌年のPCカードエキスポで、シェイプ・テクノロジー社のマーケティング・ダイレクターである超元気な金髪のキンバリーお姉さんと交渉して、始めて日本の土を踏むことになりました。上の「巻き取りくん」は形は、既に日本に何千とある「巻き取りくん」と同じですが、日本に上陸した最初の「巻き取りくん」です。ちなみに名前の由来は我々BMFのメンバーがそう呼ぶ内に広まったものです。我々が発見、輸入した面白ろグッズの中では、DOS/Vパソコンのパラレルポートに接続できるSCSIインターフェースの「MINI SCSI」以来、2番目の商品でした。





多くのロードウオーリアの支持を得た「巻き取りくん」はその後、インターネットアスキー誌やその他多くのネットワーク系の雑誌の商品や景品に採用されメジャーの道を歩むことになります。なかでもロードウオーリアの人気の的だったのは、日本IBM社がThinkPadの購入特典として配布したIBMとThinkPadのゴールドプレートのロゴが両面に入ったポシェット付きの「巻き取りくん」です。今となっては超貴重なプレミアム商品となってしまいました。





「巻き取りくん」が出現する以前にも、良く似た機能を提供する製品は存在しました。左側は通称「ピザ屋の電話コード」と我々が読んでいる、宅配ピザ屋が注文を受ける壁掛け電話のハンドセットのスパイラルコードが延びてダランとするのを解決するオプションとして販売されている「延び延びコード」です。「ハンドセット用」はそのままではモデムケーブルとして使えないモノがあるので注意が必用です。米国では「オフィス・デポ」や「オフィス・マックス」等の大きな文房具店で手に入ります。右側は初期のアップルユーザーならご存知の電話線ケーブルを使用してアップルトークを使う時に便利なポケットネット用のケーブルです。昔、米国のパイロットテクノロジー社が販売していました。





「巻き取りくん」が我々の紹介した秋葉原のパソコンショップで売られるようになり、パソコン雑誌でも紹介されるようになると、国内のオーディオメーカーや、台湾の業者から新しいアイデアを盛り込んだモノが登場するようになりました。左側は最近PC関連の小物で頑張っているオーディオテクニカ社が発売している「UFO型巻き取りくん」です。真ん中にもう一個のモジュラーケーブルを挿し込んで単なる延長ボックスとしても使える楽しいアイデアも盛り込まれています。右側は、我々のメンバーであるMoonlight君が1996年夏の「コンピュテックス台北」で見つけてきた製品で、初代「巻き取りくん」の弱点である、たった50Cmあれば良い時でも、全てのコードを引き出さないと使用できない不便を改善した最初の製品です。巻取り時に多少のパワーとコツが必要なのが欠点です。白以外にもカラフルなカラーが揃っていますが、なぜか日本では余り見かけません。







初代「巻き取りくん」が日本に上陸してから、4年目にして登場したサンワサプライ社の「巻き取りくん」です。本当の製品名は記号と番号だけの味気の無いモノだったので、我々が勝手に「巻き取りキング」と名付けました。上でご紹介した台湾製の「双方向引き出し」のコンセプトを初代「巻き取りくん」のアイデアに融合し、スムースな操作が可能な素晴らしい製品です。引き出すRJ-11が同一方向に出ている為、引き出し時の最初だけは、片手で両方のプラグを交互に引っ張る必用があり、多少面倒ですが、巻き取り時のスムースさは台湾製の比ではありません。惜しまれるのは、なんと言っても中途半端なセンスの無いカラーリングでしょう。ベースを黒に中心の丸い回転部分をダークレッドで作れば、「目玉親父」の愛称でThinkPadユーザーには飛ぶように売れたに違いありません。






何故か、「巻き取りくん」産業にはオーディオメーカーの参入が多く、ソニー社のペン型「巻き取りくん」や、日本ビクター社の「初代巻き取りくん」+「オーディオテクニカ」型のモノがその後も発売されました。コレクションとしては、両者ともとても面白いのですが、実際にその追加されたアイデアの使用頻度はそんなに高くありません。しかし、世界でも有数の大企業がこれらの製品を真面目に検討・研究して実際に発売するという「本気」とそれを理解出来る会社側の姿勢にゼロ・ハリは真面目に敬意を表したいと思います。We Love SONY! We Love Victor!





日本で発売されている「巻き取りくん」ブラザースには、パッケージの裏に多少簡単な説明書きが掲載されているモノもありますが、多くの輸入物の「初代巻き取りくん」には説明書きすら無いのが普通です。ゼロ・ハリがシリコンバレーのバーリーフェアに在る「コンピューターシティー」で偶然見つけた日本の「富士フィルム社」製の「巻き取りくん」は、オリジナルの米国シェイプ社のモノに自社ブランドのパッケージを施しただけですが、その裏に印刷されている「取り扱い説明」の出来は秀逸です。消費者の置かれた立場の違いか、直ぐに返品の起こる国情の違いか、その辺は分かりませんが、ゼロ・ハリが見た世界の「巻き取りくん」の中で、日本ビクター社と並ぶわかり易い説明だと言えるでしょう。




ビットマップ・ファミリー・シンディケートのハードウエア担当大臣とも何れ作ろうと相談していた製品が97年秋に、なんと日本のNTTから発売になりました。それは「ピザ屋の電話コード」のプラグ部をイーサネットで使われるRJ−45モジュラープラグに変更したモノです。ゼロ・ハリは普段からオフィスでも出先でも何処でも目的のPCに接続出来るように「超細いリバースのカテゴリー5ケーブル」を持ち歩いていますが、この「イーサ巻き取りくん」は、同様の目的をより小さな収納・携帯スペースで実現出来ます。問題は、ぜんまい式のピザ屋の巻き取りくんに共通の課題として与えられている、「勝手に縮む性格」を普通の電機掃除機の電源ケーブルの様に一時的に固定することが出来ていないことでしょう。自分のモービルPCからハブ迄、ピンと張った「イーサ巻き取りくん」の見栄えは、普通の人が見た場合、結構異様なものです。今一つ改善を要する点でしょう




サンワサプライ社の「巻き取りくん」に勝手に「巻き取りKing」と命名した我々ですが、今回遂にそれより圧倒的に優れた「巻き取りくん」が登場しました。そんな素晴らしい商品を開発・発売してくれたのは「ペン型巻き取りくん」の開発と同じ「ソニー社」です。「巻き取りKing」の手動巻き取りや「ピザ屋のケーブル」の様に、常にぜんまいで巻き込もうとする方式ではなく、家電品の掃除機の電源コードそっくりに、必要な長さだけ引き出し、そのサイズで固定し、収納時には、指先で赤いスイッチをスライドすれば自動的に両方のケーブルが巻き込まれてゆきます。我々は小さなモノにも熱意と工夫を持って商品を出された国際的大企業ソニー社に敬意を表して、我々が初代「巻き取りくん」を米国で見つけて以来、欠番になっていた「巻き取りクイーン」の称号を与えることに致しました。老婆心ながら、我々人間社会と同じで、キングよりクイーンの方が位が遥かに上なのは申す迄もございません


「巻き取りクイーン」は、赤い小型の中継カプラを折り畳んで本体のゴムの蓋を開けた所にある専用スペースに収納可能です。小さな延長カプラは便利ですが余りにも小さくて無くしそうです。ソニー社の「巻き取りクイーン」はそんな小さな所にも気配りのある最高の「巻き取りくん」です。


このページには「世界の巻き取りくん情報」を集めて公開して行きたいと考えています。みなさんの中で、「こんな面白いモノがある」「こんなアイデアを盛り込んだら、楽しい」等のご意見を求めています。面白いアイデアは、我々ビットマップ・ファミリー・シンディケートで検討の上、商品化することも夢ではありません。是非、楽しい、バカバカしい、ご意見をお願いします。